パッケージシールが大事な理由(視認性・訴求・信頼)
商品シールは陳列棚の中で一瞬で目を引く"顔"です。同時に、購買の意思決定を後押しし、小ロットからでも効果的にテストを行えるコスト効率の良いツールでもあります。
特に、新商品やリピーターがまだ少ない商品の場合は、シールラベルの視認性や色彩心理学を採用することはかなりおすすめです。
色彩心理学で視認性を上げる(棚で勝つ)
例えば、赤系は食欲や購買意欲を喚起し、青系は清涼感や信頼感を演出。補助色としてアクセントカラーを配置すれば、視認性とブランド識別性がさらに向上します。
下記写真のように、赤色の中でも金赤と呼ばれる色を使うことで、棚前での圧倒的な視認性向上を狙います。細かな文字は後からユーザーに読んでもらえば良いとして、まずはその商品を目に止めさせるという効果を期待できます。
形状の工夫で差別化
丸型は親しみやすさ、角丸は安心感、変形型は独自性を強調。形状に機能性を持たせる例として、同じデザインのシールであっても形状を工夫することによって、ユーザーからの見え方と伝わる内容には大きな差がでます。
フォント選びと可読性
ブランドのトーンを保ちつつ、遠目でも読みやすい太字と字間設計を意識。特に棚の下段や奥行きのある陳列でも視認性が落ちないポイントを押さえます。シールラベルでは8px以上の文字を推奨します。それ以下の文字サイズでも読むことはできますが、基本は読みやすい大きさにすることが大切です。
文字量・イラストの配分
シールラベルの中に文字を入れる際、全体の20~30%に収めた方が良いという結果があります。たくさん伝えたいことはありますが、絞って磨いて残った内容のみを入れるようにしましょう。また、イラストも同様であり、背景色がちょっと多いのでは?と感じるくらい余白を残すことが大切です。
余白を残すとなると、余白部分の色が大切になってきます。ブランドカラーを損ねない程度に視認性が良いカラーを使うこともおすすめです。
パッケージデザインの基本(ペルソナ×メリット×ブランド統一)
商品シールは「誰に」「何を」「どう伝えるか」を可視化するコミュニケーションツールです。商品を開発する際にも考えていることではあると思いますが、改めてシールラベルをデザインする際にも、ペルソナを再確認しておきましょう。 特に、色合いの濃度やデザインの方向性は、お客様が手に取るかどうかを分ける重要な要素です。
下記画像のように、POPなシールラベルもあれば、高級感を演出するものもあり、シンプルで小さいシールでありつつもしっかりとインパクトが残る色などあります。 ご自身が誰にどんな価値を届けたいのか、それをどうやって表現するのかはしっかりと考えて設計すべき内容です。
1. ペルソナ設定
ターゲットの年齢層・ライフスタイル・購買動機を分析し、色調やデザインルール(トーン&マナー)を策定。例えば、アウトドア用品ではアースカラー中心、健康食品ではクリーンなホワイト基調が好まれます。
2. メリット訴求レイアウト
「低糖質」「防水」「電子レンジ対応」などの主張はアイコン化し、パッと見で理解できるよう配置。アイコンの統一感を持たせることで、複数商品を並べた際の統一感も担保できます。
3. ブランド要素の統一
ロゴ、タグライン、専用フォント、ブランドカラーを繰り返し用いることで認知度を強化。パッケージ全体で統一したデザインガイドラインを遵守することで、棚からの視認性だけでなく広告・ECサイトとも整合性を保てます。
商品ラベルでストーリーを伝える(コピー・背景・情緒価値)
多くの商品には作り手の思いが込められており、その思いを消費者にしっかりと伝えられるシールラベルとすることも大事です。
思いを伝える手段はたくさんあります。シールラベルの素材を普通の紙から和紙にするだけでも雰囲気が異なりますし、キャッチコピーを変える取り組みも良いと思います。また、デジタルとの融合としてQRコードを設置し、オリジナルページへ誘導するのも良いでしょう。
親切なシール制作会社であれば色々なアイデアを伝えてくれるでしょう。
キャッチコピー
一読で商品の強みや世界観が伝わる短文をトップに配置。例:「地元産100%使用」「創業50年の伝統レシピ」など、背景情報を簡潔に表現します。
製造ストーリー
ラベルの裏面や側面に「製造工程」「原材料の産地」などを盛り込み、信頼感と透明性をアピール。QRコードを併設してウェブで詳細ページに誘導するのも有効です。
エモーショナル要素
「ありがとう」「おうち時間を豊かに」などのフレーズで感情に訴えかけ、購買後の満足度向上やSNSシェアを促進します。
箔押し・ラミネートで印象を変える(後加工アイデア)
後加工の有無はシールラベルの印象を大きく変えます。ある機関の調査では、箔押しなどのプレミアム加工をすることによって、通常製品と比べて95%以上のユーザーがポジティブな感情になったという結果があります。
予算にもよりますが、箔押しラベルは一度は検討をされて良いものだと考えます。
シリーズ統一デザイン
複数商品を横並びにした際に統一感を演出し、ブランド棚を形成。シーズンカラーを季節ごとに差し替えることで、リピーターにも新鮮さを感じさせます。
箔押し・透明UVニス
部分的に光沢やマット加工を施し、高級感をプラス。特に食品ギフトや限定品では、手に取った瞬間の"高揚感"を大きく後押しします。
限定・キャンペーンシール
季節やイベントに合わせたデザイン(ハロウィン・クリスマス)を追加し、「今だけ」の価値を提供。限定数を表示すれば希少性訴求も図れます。
よくある質問(FAQ)
Q1. パッケージシールとは?商品ラベルとの違いは?
一般にパッケージシールは「棚で選ばれるための訴求・ブランド表現」を担い、商品ラベルは「法定表示(原材料・賞味期限など)」を担います。実務では1枚に両方の役割を統合するケースが多いです。
Q2. パッケージシールが「大事」と言われる理由は?
店頭・ECで最初に目に入る情報で、視認性・安心感・品質イメージを決めます。中身が同等でも、見え方の差が初回購入率やリピートに影響するため“最後の営業”になります。
Q3. 箔押しとラミネート、どちらが効果的?使い分けは?
箔押しは一点の輝きで高級感・限定感を出すのに有効。ラミネートはキズ・水濡れ対策と質感(ツヤ/マット)調整に強いです。目的(演出/保護)と使用環境(結露・擦れ)で選び、併用も可能です。
Q4. 紙/フィルム素材と糊はどう選ぶ?(冷蔵・結露・油分)
冷蔵・結露や油分がある現場では、紙よりフィルム(PP/PET)+耐水・耐寒・耐油系の糊が安定します。貼り付け面(ガラス/PP/PE)や温度帯で適性が変わるため、サンプルでの貼付テストが確実です。
Q5. 小ロットで試作するなら何枚から?費用感は?
仕様にもよりますが、500枚〜1,000枚程度から試作し、反応を見て本生産へ切り替えるのが現実的です。デジタル印刷なら版不要で仕様変更もしやすく、季節限定・新商品のPDCAに向きます。
Q6. デザインデータがなくても相談できますか?
可能です。目的(誰に/何を/どこで売るか)と商品情報、参考イメージがあれば、素材・加工の提案から進められます。現行ラベルの課題(読みにくい/安っぽい等)を共有すると精度が上がります。
まとめ
パッケージシール(商品ラベル)は、店頭やECで“選ばれる理由”を一瞬で伝える重要な要素です。色・形・フォントの設計に加え、箔押しやラミネート、素材・糊の選定を工夫するだけで印象と信頼感は大きく変わります。まずは小ロットで試作し、反応を見ながら改善していくのがおすすめです。事例も参考に、理想の見え方を一緒に作っていきましょう。